BSA | The Software Alliance(本部:米国ワシントンDC、 以下BSA)は本日、 神戸地方裁判所が2017年11月17日、 フリマアプリ*1の「メルカリ」でBSA加盟企業が著作権を有するプログラムを販売した岡山県内の男性に対し有罪判決を下したと発表しました。 本判決は、 フリマアプリを通じた違法な複製品販売に対して初めて有罪が認められたものです。
男性は、 オークションサイトで購入した中古パソコンにマイクロソフト コーポレーション(以下、 マイクロソフト)の「Microsoft Office Professional Plus 2013」を違法に複製し、 「メルカリ」を通じ販売していました。 その際、 ライセンス認証システムを回避するクラックプログラムを記録したDVDの提供も行っていたことから、 神戸地方裁判所は、 男性に対し、 著作権法と不正競争防止法違反で、 懲役1年4月、 罰金200万円の判決を言い渡しました。

男性は、 クラックプログラムを販売したとして、 2015年9月8日に神戸地方裁判所から不正競争防止法違反により懲役2年(執行猶予5年)、 罰金200万円の有罪判決を受けています。 今回の犯行は執行猶予期間中のものであるため、 前回の懲役期間と併せた実刑判決となります。

本事案はBSAの情報提供窓口へ提供された情報をきっかけとするもので、 BSAは兵庫県警の依頼を受け、 複製プログラムの真贋、 クラックプログラム提供の不正競争該当性について鑑定を行うなどの捜査協力を行ってきました。

今回の判決を受け、 BSA日本担当共同事務局長の松尾早苗は、 「今回の判決はフリマアプリを通じた違法な複製品販売に対する初めてものです。 不競法違反については既に多くの判決が積み重ねられておりますが、 その大部分がクラックプログラムの使用による企業内の違法複製でした。 本事案が同種事件についての更なる捜査の弾みなることを期待しています」とコメントしています。